「AS WE MAY THINK: FEEDFORWARD 诚如所思:加速的未来」というタイトルからも読み取れるようにテクノロジーの発展、科学至上主義の現代、そしてアーサーCダントーのいうポスト・ヒストリカルな時代にあって巨匠のナラティブが消滅した後の、まだ明らかになっていないアートの新しい地平を探るような意欲的な概念をテーマが掲げられた。
深セン華橋城OCT
深センは広州から高速鉄道で約1時間強という距離だ。深セン自体は中国で最も急激に発展をした都市として有名である。蜂巢当代艺术中心(Hive Center for Contemporary Art)やOCATという北京や上海に同時展開している有名画廊もここにある。日本語を話しかけてくれたギャラリーの受付スタッフもいてとても嬉しく感じた。ここでもインスタレーションとビデオアートの展覧会が目を引いた。
版画を用いないにせよ、「思想与方法 Thought and Method 」という展覧会タイトルには、版表現に携わったものなら幾分か意図がわかる雰囲気がある。つまり、版表現はいつも技法の工夫とともに成り立つということ、そして学生時代にそういう技法開発と概念の拡張を同時に考える癖のついた者は、アートを方法論の演算と捉える節があるということだ。